Letters(chapter16)

Letters
Letters chapter 11
Letters chapter 11

⸻ 愛され続けた一枚。神戸でふたたびの息吹を。

アトリエ・ダンタン神戸店の23周年にあわせて、リネンブラウス「Tyndale(ティンダル)」が3年ぶりに仕立てられました。
神戸店とテイスト&タッチだけでご紹介する特別な一枚。
長く愛されてきたデザインだからこそ、その魅力をあらためてお届けします。

アトリエ・ダンタンがつくる「Tシャツのようなブラウス」

「ティンダル」は、Tシャツのような気軽さで着られるトップスとして生まれました。

tyndale

首に沿うリブネック、ゆったりとした身幅、タックインしても裾を出しても様になる着丈。二の腕を程よく覆う袖丈など、ブラウスでありながらTシャツ感覚で手に取りたくなる一枚です。

中でも印象的なのが、首元のリブ。

程よく立ち上がるネックラインで首元が開きすぎず、上品な印象でお召しいただけます。
ジャケットのインナーとして合わせたときにも美しく収まり、コーディネート全体を品よくまとめてくれます。

また、身頃のリネンと首元のリブという異なる素材の組み合わせもこの一枚の魅力。同じ色でまとめながらもそれぞれの質感が引き立ち、シンプルなデザインに豊かな表情を添えています。
さらに、しっかりとした厚みのあるリブは型崩れしにくく、繰り返し着用しても首元が伸びにくいのも魅力。長く愛用できる工夫が施されています。

一見するとシンプルなデザインですが、そのシルエットにもアトリエ・ダンタンならではの工夫があります。

前身頃と後ろ身頃はTシャツのように裁断されていますが、それだけでは平面的な印象になってしまいます。そこで脇に小さなマチを入れることで、生地にふくらみが生まれ自然な立体感のあるシルエットに。
身体に張りつきにくく、気になるラインをやさしく包み込みながら空気を含んだような美しいドレープを描きます。

現在展開している Linden(ランダン) をはじめとするダンタンのリネントップスにも受け継がれている、ブランドの原点ともいえるデザイン。

だからこそ、今回の復刻を喜んでいただける方も多いのではないでしょうか。

色ごとに変えた、生地の表情

tyndale

同じリネンでも、それぞれの色が最も美しく見えるように。

ティンダルのピコ刺繍 ティンダルのピコ刺繍 ティンダルのピコ刺繍

ブラックはホワイトよりやや薄手に仕立てることで、重たく見えがちな黒に軽やかさを添え、落ち感や上品な艶がより引き立つよう調整されています。

一方ホワイトは、透け感とのバランスを考えた程よい厚み。肌がほんのり透ける軽やかさがありながら上質なリネンらしい清潔感のある表情をお楽しみいただけます。 近くで見ると、リネン特有のネップや織りのゆらぎが表情豊かに現れています。均一すぎない自然な風合いが光をやわらかく受け止め、白にもどこか温かみを感じさせてくれます。

適度なハリとコシを備えた生地は肌にまとわりつきにくく、暑い季節もさらりと快適。洗いを重ねるほどに少しずつ柔らかく馴染み、自分だけの一枚へと育っていく過程もリネンならではの楽しみです。

洗いざらしの風合いもこの生地ならではの魅力です。自然に刻まれたシワさえも美しい表情となります。

見た目だけでは分からない細かな調整のひとつひとつが、この一枚の美しさにつながっています。

ティンダルのスタイリング
ティンダルのスタイリング

お気に入りのスカートやいつものパンツに合わせるだけで様になり、その日の気分に合わせた幅広いスタイリングをお楽しみいただけます。

Styling Items

小さな粒のピコ刺繍

ティンダルの印象を決めるのが、前面に施された繊細なピコ刺繍です。
かわいらしい名前ですが、その仕事はとても繊細。

ティンダルのピコ刺繍 ティンダルのピコ刺繍

裁断したリネン生地に、ピコミシンを使って一針ずつ施される装飾です。
糸を強く引きすぎると粒がつぶれてしまうため、最後の力加減まで細やかに調整しながら、ふっくらと丸い形に仕上げています。

一粒一粒はとても小さな存在ですが、このピコがあることで、シンプルなブラウスにやわらかなリズムが生まれます。
リネンの素朴な風合いに軽やかさを添え、どこか愛らしさを感じさせながらも甘くなりすぎない。その絶妙なバランスこそがティンダルらしさです。
近くで見るとその繊細な仕事に目が留まり、少し離れると一枚の美しい表情として映る。主張しすぎることはありませんが、この小さな刺繍があるからこそTシャツにはない上品な佇まいが生まれています。
シンプルな一枚だからこそ、この小さな手仕事がいっそう際立ちます。

アトリエ・ダンタンだけの、小さなサークル

そしてもうひとつ欠かせないのが、背中に添えられたサークルモチーフです。

tyndale

一見すると小さなワンポイントですが、この印にはアトリエ・ダンタンのものづくりへの想いが込められています。 社内に届いた生地を、自分たちの目で確かめること。
色や風合い、質感に間違いはないか。一枚一枚確認した生地を裁断し、小さなサークルへと仕立てていきます。
完成したサークルはブラウスに一枚ずつ丁寧に縫い付けられます。
「手間はかかるけれど、この仕事だけは続けたい。」作り手のそんな言葉がとても印象に残りました。

効率だけを考えれば、もっと簡単な方法があるのかもしれません。
それでも、生地に触れ、自分たちの目で確かめる。その時間を大切にしたいという思いから、サークルをつくり続ける。

この小さな印は、アトリエ・ダンタンのものづくりを物語るトレードマークなのです。

tyndale

神戸店の23周年だからこそ

tyndale

ブランドの歩みをご存じの方には懐かしく。
初めて出会う方には新鮮に。
神戸店の23周年をきっかけに3年ぶりに仕立てられたティンダル。

時を重ねても変わらず愛される理由がこの一枚にはあります。
そんなアトリエ・ダンタンらしさが詰まった特別な一枚を、この機会にぜひご覧ください。

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